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熱帯の国Day4 カオマンガイに癒やされて

熱帯の国タイ編

2日連続のごはんレポートになってしまったが、今日はカオマンガイについて。

昨日のソムタムを最後に、訳もなく突然タイ料理を食べる気がしなくなってしまった。この国ではどこを歩いていても唐辛子とナムプラー、干しエビが混ざったような香りがする。スワンナプーム国際空港に降り立った瞬間から、そんな匂いを嗅ぎ続けてきたせいか、なんだかタイ料理に疲れてしまったのだ。

そんなことを同じバンコクに留学中の方と話していると「カオマンガイで乗り越えたよ!」というアドバイスを頂いたので、今朝はカオマンガイを食べることにした。

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カオマンガイは、東南アジア一帯でお馴染みの料理である。シンガポールでは「海南鶏飯」と言われる通り、中国海南地方が発祥らしく、そこからアジアへと移住していった華僑の人々によって広められたそうだ。鶏のスープで炊き上げたご飯に、蒸鶏をトッピングしたシンプルな一品だ。添えるタレは地域によって様々であるが、大学の食堂ではチリソースと醤油ベースのタレを好きに選べるようになっている。

タイ料理では「甘味・辛味・塩味・酸味」の4つの要素の調和を特徴とし、パクチーを始めとするハーブ類を多用する独特の味付けが魅力である。確かに、タイ料理の複雑な味わいは和食にはないもので、素晴らしい文化なのだが、毎食食べ続けていると流石にキツくなってくるのだ。一方、このカオマンガイは鶏のスープの旨味と、シンプルな味付けのタレのおかげで、日本人にも馴染みやすい。

異国の料理のはずなのに、どこか懐かしさを感じる味だ。

カオマンガイを食べて癒やされたのは確かなのだが、食堂はいつもどおり「あの」タイの香りが充満しているので、やはりどこか落ち着かなかったのも事実である。

いくら馴染みの味があるからといって、異国であることに違いはないと思い知らされたのだった。

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