本日より遂に留学開始です!!
これまでのブログではトビタテ選考に関わることや、留学準備に関してまとまった情報を発信してきましたが、今日からは「日記」というカテゴリーを追加し日常生活をなんとなーくゆるーく綴っていきたいと思います。
平行して、留学手続きの情報やタイの医療事情についてまとまった記事もUPしていきますので、楽しみにして頂ければと思います。
何のためにタイに行くのか
①新興国の医療ニーズを知り、研究アイディアの種を得る。
世界の医療ニーズは従来問題とされていた感染症から非感染性疾患へと大きく移り変わってきています。(HIVのような例外もありますが。)
世界は急激に高齢化社会へと向かっており、肥満や糖尿病といった生活習慣病の存在感も大きくなってきています。近代化されたライフスタイルで精神疾患も増えています。日本のような先進国が現時点で抱えている医療課題は、タイを含めた新興国にとっても極めて重大な共通課題なのです。
これが「疾患のグローバル化」です。これまでは先進国が様々な援助をして、新興国の医療水準の向上に貢献してきましたが、これからはパートナーとして「一緒に考え、戦っていく」時代なのです。
そんな時代だからこそ、タイのような新興国の医療ニーズを患者様ひとりひとりの物語として拾い上げる作業が必要だと感じています。
同じ糖尿病でも、日本の患者層とタイの患者層は一緒でしょうか?糖尿病になってしまう原因は一緒でしょうか?有効とされる予防策は一緒でしょうか?
きっと共通点も相違点も見つかるでしょう。もしかしたら新たな課題が見えてくるかもしれません。タイで当たり前に行われていることが、日本の糖尿病対策に役立つ可能性だってあります。
国を超えて患者様から頂いた物語は、予防医学研究者を目指す僕のアイディアの宝庫となってくれることでしょう。
いつもと同じ疾患を違う角度から見てみるというのは研究者として貴重な経験となるに違いありません。
②臨床医学を学ぶ
日本の医学教育も近年では、欧米諸国の影響を受けて実践的なものに変わりつつあります。Student Doctorとしての認定を受けることで、ガイドラインに定められた医療行為を指導医の監督下で行うことが許されています。僕もこれまで、受け持ち患者様のご協力を頂きながら、様々な手技を経験させていただきましたし、手技だけでなく身体診察や問診といった医師としての基本となる技術の習得のために努力を積み重ねてきました。
が、しかし、ある日タイから来ていた医学生に
「日本の医学生って全然なにも出来ないんだね。見てるだけじゃん。」的なことを言われたのであります!!!!
ぐうの音もだません・・・
もはや反論の余地がなかったといっても良いでしょう。
彼らの話を聞くと、タイではStudent Doctorは1人の見習い医師として、紹介状を書いたり、様々な手技をしたり、処方箋を発行したりと日本の研修医に近いことをやっているそうなのです。
(もちろん指導医の監督下ではありますが、これは日本の医師免許を持っている研修医でも同様のことなので、やはり医療現場で医学生に要求される水準は高いといえると思います。)
大学病院にいると、僕達がいくら丁寧に身体所見をとろうが、カルテを記載しようが、多くの場合は空気のように扱われてしまいます。
その上、めちゃくちゃに忙しい先生方からフィードバックを受けることは容易ではありません。
こんな日々をダラダラと過ごすくらいなら、自分もタイに行ってハンズオン型の医学教育を受けて臨床医としての腕を磨いてやろう!!と思ったわけであります。
もちろん医学教育の方針には様々な考え方があると思いますし、何が正しいという絶対的な価値基準は存在しないので、日本の医学教育を批判する気は毛頭ありませんが、他国の医学教育との「良いところどり」が出来るのなら、そのチャンスを逃すわけにはいきません。
というわけでタイでは少しモードを切り替えて、「手」も「頭」も動かしながらガシガシと臨床の勉強に励みたいと思います。
③ただひたすらに楽しむ!!
せっかく海外に行くのですから、友達だって沢山ほしいし、美味しいお酒も飲みたいです。
病院実習に疲れたらタイマッサージで癒やされたいし、ソムタムという激辛タイ料理だって食べたい!
「遊びなくしてその国を理解することは出来ない!!」
と強く信じてますので、沢山遊んで、タイのことを好きになって帰ってきたいです。
その過程で、タイという国が抱える問題も見えてくるでしょう。
お酒を酌み交わした友人が日本に留学したいと思ってくれるかもしれません。
タイを思いっきり楽しむことが、僕の役割の1つですので、Facebookで楽しそうな写真を大量に目撃してもそれはただ遊んでいるわけではなく、大事な任務の一貫ですのでご了承下さい笑
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