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ペーパー産業医が労働衛生コンサルタント試験に挑むことにした。

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<労働衛生コンサルタントとは>

労働衛生コンサルタントは一般の方には馴染みの薄いマイナーな資格ですが、労働安全衛生法第81条第2項に規定されるれっきとした国家資格です。
労働衛生コンサルタントは、労働衛生コンサルタントの名称を用いて、他人の求めに応じ報酬を得て、労働者の衛生の水準の向上を図るため、事業場の衛生についての診断及びこれに基づく指導を行なうことを業とする。
具体的な業務としては労働安全衛生マネジメントシステムの構築やリスクアセスメント、安全衛生診断の実施等が挙げられます。
職場の衛生環境向上における専門家であり、個人個人を対象としたアプローチよりも職場全体に関するような業務を請け負うことが多いようです。

 

実質的には産業医の上位のように認識されていることも多く、数年の実務経験を持った産業医が目指す資格のようです。

 

試験は筆記・口述試験で構成されますが、医師であれば日本医師会の産業医学講習会を受講することで筆記試験が免除されます。
この口述試験がクセモノのようで、労働衛生分野の教授・准教授、厚生労働省の官僚らが試験官を勤め、化学物質の管理から各種法令まで労働衛生という幅広い分野から次々と質問を約15分にわたって投げかけられるようです。

 

・・・考えるだけで恐ろしいですよね。

 

合格率は31.9%(平成29年度)で決して誰でも受かる試験ではありません。
また試験問題は実務に即したものが多く未経験〜経験の浅い産業医が合格するのは至難の技とも言われています。
(不可能とおっしゃる先生もいらっしゃいました笑)
それでも私は2020年度の労働衛生コンサルタント試験合格を目指して動き出すことにしました。



<ペーパー産業医が労働衛生コンサルタントを目指すわけ>

・労働衛生の知識を向上させたい
 産業医をやりたい!とうるさく言っている私ですが、労働衛生の知識といえば日本医師会認定産業医資格をとったときの6日間の講義のみ。さすがに超基本的な部分は抑えているつもりですが、産業医学のプロとしてはタマゴレベルです。
将来的にやりたいことは企業や保険組合の健康事業における行動科学の応用と少し労働衛生とは離れたところにありますが、医師としての専門性やこれからの事業展開を考えた時に産業医として一人前になりたいとの思いがありました。

 

もちろん産業医実務に関する書籍を読みながら自分なりに勉強は続けていましたが、やはり目標を持って系統的に勉強する機会が必要だと思いました。
労働衛生コンサルタント試験に向けて勉強することで、労働衛生に関する知識を向上させ少しでも早く「良い産業医」になれるように努力したいと思います。
一発で受からなくても、準備過程で身に付けた知識は必ず実務にも生きてくると思いますので損はしないはずです。

 

・日本医師会認定産業医資格の更新が不要になる
労働衛生コンサルタントは単独で産業医資格を満たします。また更新が不要のため、日本医師会認定産業医のように5年毎に更新単位を集める必要がなくなります。
産業衛生学会などに出席していれば更新単位は普通に集められるのですが、面倒くさそうという怠惰心な気持ちが勝ってしまいました。

 

・将来のキャリアパスのため
労働衛生コンサルタントを取得すると将来的に独立・開業が可能になります。開業医のように莫大な初期投資は必要ありませんし、比較的低リスクで事業を持てるというのは魅力的ではないでしょうか。
さらには労働衛生コンサルタント契約は、産業医契約とは異なり報酬払いが認められていますので、節税の観点からも圧倒的に有利です。
またこれらの事業を基盤に行動科学分野の応用などにも取り組めれば最高に楽しいだろうな、と妄想しています。

 

<考えてみた勉強戦略>

初学者の私が労働衛生コンサルタント試験に挑むのはMPH留学から帰国後の2020年度試験です。
ネット情報を色々とあさってみたところ、まずは筆記試験の過去問を参照しながら「労働衛生のしおり」を読み込むところから始めようと思います。
偶然見つけましたが、こちらのサイトが神がかっています。

過去問が解説付きで掲載されています。

その上で疑問点や気になったところをネットで調べたりしながら知識をまずはかき集めることにしました。
その後から口述試験の過去問にとりかかりながら練習をしていくつもりです。
まだまだ定まっていない部分も多いですし、MPHの勉強もありますので、試行錯誤しながらやっていこうと思います。

<まとめ>
  • 労働衛生コンサルタント試験に挑むことにした。
  • 知識向上、収入面、産業医資格の更新などメリットは色々ありそう。
  • 対策は過去問+労働衛生のしおりからスタートしてみる。



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