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健診バイトの選び方

フリーランス医師マニュアル

<健診もいろいろ>

4月〜5月にかけては健診バイトのピークとなります。
まだまだ経験は少ないですが、やってみると一口に「健診バイト」といっても業務量や内容が微妙に異なるため、どうやって仕事を選べばよいかまとめてみました。




 

健診のピークとしては
  • 4月上旬 大学
  • 4月下旬 中学・高校
  • 4月〜5月 企業
といった印象があります。
それぞれの健診の特徴を見てみましょう。

 

<大学健診>

拘束時間(長い←)★☆☆☆☆(→短い)
業務の簡易さ(複雑←)★★★★☆(→単純)
診察人数(多い←)★★☆☆☆(→少ない)
給与(安い←)★★★★☆(→高い)

 

4月の上旬は大学健診の求人で溢れかえります。
大学健診の特徴としては診察人数は多く(200−300人/日)、拘束時間が長い(8時間-10時間程度)というのが特徴で、体力的には比較的大変な仕事ということでしょうか。
しかし診察人数については日によってバラツキがありますし、受診しない学生も一定数いるので(私も学生時代はほとんど受けていませんでした。)予定人数から減ることがあります。
そのかわり若年者で大した既往歴もなく、異常所見が少ないため業務は単純です。
やることも眼瞼結膜→甲状腺触診→胸部聴診程度のパターンがほとんどです。
また拘束時間が長いために比較的高額の給料が提示される点が魅力的です。

 

一方で健診業者側は女性医師を中心にリクルートしているため男性医師にとっては仕事を探すのが不利になってしまいます。
大学によっては受診日を男女別にしているケースや、どの日程であって医師の性別について配分をあらかじめ決めていると思われるケースがあります。
一般的に各大学で複数日程が設けられることが多いです。
そのため性別を理由にひとつの日程で断られしまっても、同一大学の他の日程では採用されることがあるので、めげずに応募し続けましょう。
この点については性差別として法的に問題があると個人的には思っていますが、すぐには改善されないでしょう。

 

エージェントはm3が案件豊富な印象。

 

<中学・高校健診>

拘束時間(長い←)★★★☆☆(→短い)
業務の簡易さ(複雑←)★★☆☆☆(→単純)
診察人数(多い←)★☆☆☆☆(→少ない)
給与(安い←)★★☆☆☆(→高い)

 

中学・高校での健診業務は4月下旬がピークとなります。
診察予定人数は大学での健診と変わりませんが、高校の場合は予定人数のほぼ全員が受診するので実質的には大学健診よりも多くなる傾向にあります。
また運動器診察が追加され、側弯症などに関しても注意深く見る必要がありますので一人当たりにかける労力が大きいという特徴があります。
これが意外と面倒くさいです。
また拘束時間は短めのことが多いので給料はその分低くなってしまいがちです。

 

リクルート面では男子校・女子校と別れている私立学校が都市部では多いため男性であっても仕事を選びやすいのがメリットです。
エージェントはメディウェルが案件豊富な印象。




 

<企業健診>

これに関しては条件が多様すぎるために格付け不能です笑

 

1箇所/日のみの健診から、1日で複数箇所を巡回するものもあります。
拘束時間は都市部では半日が多いですが、地方では1週間程度の巡回健診もあります。
時給単価では概ね悪くはありません。
業務内容は中高年のリスクを抱えている対象者も多いため、やや複雑な印象はありますが一般外来とさして変わりません。
また有機溶媒使用者等、特殊健診が追加されることもあります。
産業医学に関するバックグラウンドがあると仕事はスムーズになる印象です。

 

地方の巡回健診では時給が数万円になることもあり、旅行感覚で楽しめる先生にはおすすめです。
私はまとまったお金が入る上に、色々な地域を巡って景勝地を眺めたり、美味しい名物料理にありつけるので大好きです。

 

各案件毎に条件が全く異なりますので、自分にあった仕事を選ぶようにしましょう。
大型案件(地方巡回)はメディウェル・民間医局、小型案件(都市部半日)はm3・民間医局が豊富な印象。

 

<まとめ>

健診バイトといっても色々な違いがあることが伝わったでしょうか。
個人的な好みから
企業健診・地方大型>>大学健診>高校健診
という優先順位で私は仕事を選んでいました。
体力的にも経済的にも、産業医としての勉強という意味でも企業健診・地方大型案件推しです。
留学費用の足しという意味では本当に助けられました。
みなさんも素敵なバイト生活を!



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