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ジャズの街Day24 ミシシッピ川を眺めながら

ジャズの街NOLA編

ニューオーリンズで過ごす最後の日がやってきた。

今日は朝から、ミシシッピ川へと研究室のメンバーで繰り出した。ボスが僕の送別会兼新しい研究員の歓迎会として企画してくれたのだ。
目的はカニと魚を釣ること。みんなでダラダラとお酒を飲みながら、語り合いながら釣りをするのだ。

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カニは仕掛けに鶏の手羽元を仕込んで捕まえる。魚は1本のつり竿をみんなで使いまわしながら楽しんだ。

普段は皆、忙しく働いているが、今日は打って変わってリラックスモード。お互いの出身地の話、研究の話、週末の過ごし方、これからのキャリアプランから次の旅行の予定まで、沢山のことを話した。1日で1ヶ月分の会話を交わしたのではないだろうか。

34℃の暑さにも負けず、一番はしゃいでいたのはボスだった。日陰でマルガリータを片手に、カニ捕りを極めようとしていた僕を見て、しきりに釣りを勧めてくる。

「K!! 釣りやるぞ!!」(ちなみに最近僕の名前を発音できるようになった笑)

あまりにもすすめてくるので、しぶしぶ先輩にやり方を教えてもらいながら釣り竿を手にすると、なんとその日一番の大きさの魚を釣ってしまった。
さらにアガるボス(超一流研究者)と、ちょっぴり戸惑う僕(無名学部学生)との温度差グータッチは、心に深く刻まれる思い出となった。

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サヨナラに込めたもの

最後にお別れをするときも「じゃ、また来週ねー」というのと同じ位の軽い空気で挨拶をしてしまった。入れ替わりの激しいこの研究室に僕が数年後に帰ってきたとしても、多くのメンバーはこの地を去ってしまっているだろう。

けれど、僕たちは公衆衛生という学問でつながっている。どこにいようとも、僕たちは兄弟弟子だ。いつかは国際学会で出会うこともあるだろうし、国際雑誌をチェックしていれば彼らの研究成果を目にすることもあるはずだ。

きっと来週ではないけれど、この分野を突き進む限り、必ずまた会える。
だから軽いサヨナラで正解だったに違いない。この世界で生きていく決意を込めて。

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