<MPH受験で一番大切なコト>
海外のMPHを受験する上で必要なモノは多くあります。
TOEFL、GRE、エッセイ、資金確保、推薦状準備等、挙げればキリがありません。
しかし今後の継続的なキャリア形成という視点で考えると、最も重要なのは自己分析だと思います。
自己分析をすることで、過去→現在→未来という時間軸をもったストーリーを構築することが可能となります。
魅力的なストーリーを持つことにより、エッセイ・推薦状・奨学金応募書類・面接選考に一貫性をもたせることが出来ます。
また自らの強みを認識することによって、自身の魅力をストーリーに織り込みながらアピールすることが大学院受験や奨学金選考では重要になります。
<Experience&Skill Storageの作り方>
自己分析の第一段階になるのが、過去を振り返り経験をリストとして保管することです(=Experience&Skill Storage)。
このリストを絶えずに更新し続けることによって、進学・転職といったライフイベントの際に説得力のある志望動機などの書類を素早く書き上げることが出来るようになります。
具体的には
- 時系列に
- アピールできる事柄を(〇〇の研究に携わった、〇〇賞を受賞など)
- できるだけ客観的なデータを含めてリストアップする。
というのを繰り返すだけです。
とにかく多くの事柄をリストアップすることが大切ですので、自分では大したことはないということも漏れなく拾い上げてみましょう。
Excelでもwordでも良いのですが私はこのリストをEvernoteに残しています。
(例)
2015年 〇〇に関する症例報告で〇〇学会若手奨励賞を受賞。
2016年 〇〇講習会インストラクターとしてXX人に〇〇の指導を行った。
<Experience&Skill Storageの活用法>
①CVをスムーズに書ける
過去の経験が棚卸しされていますので、その中から特記すべきイベントを抜き出してCVを作成します。
長過ぎるCVはかえって人物像が想像しにくくなりますので、アピールしたい側面を効果的に浮き立たせる必要があります。
記載事項の取捨選択にこのStorageを活用することが出来ます。
②エッセイのストーリー構成に使う。
過去の経験を振り返ることによって、過去→現在→未来と一貫したストーリーを練ることが出来るようになります。
自分がMPH留学準備で一番時間がかかったのもこの部分でした。
エッセイでアピールするべきことは①リーダーシップ②協調性③実務経験などがありますが、Storageに並んだリストを見ながら構成を考えるとビックリするほどにはかどります。
自分では大したことのない経験だとしても、全体のストーリーに説得力をもたせる「素材」になったりすることも往々にしてあるので、是非多くの経験をStorageに加えることをオススメします。
③推薦状の戦略を練る
一般的に米国の公衆衛生大学院では3通の推薦状が求められます。
若手医師や研究者の場合は3通の推薦状をかき集めるのは一苦労だと思います。
そもそも誰に依頼していいのかも迷ってしまう人も少なくないでしょう。
そんな時にStorageを眺めてみると、今までどんな人と関わりながらキャリア形成をしたのかを振り返ることが出来ます。
そこから
- メインストーリーを補強する経験を共にした指導者
- メインストーリーには組み入れなかったが、アピールすべき特異な経験をしたときの指導者
といった観点で絞り込んでいくと自ずから推薦状を頼むべき人が見えてくるのではないでしょうか。
<まとめ>
一度Experience&Skill Storageを作ってしまえばあとは細々とアップデートするだけですのであまり手間はかかりません。
しかし進学や就職の際の書類作成では大変役に立つツールですので、是非試してみて頂ければと思います。
コメント