Day10 旧友との再会
昨日は嬉しい再会の日だった。
昨年、僕達の大学に留学生として来てくれた二人のドクターとタイで再会することが出来たのだ。タイのインターンはとにかく忙しい。そんな彼らが働いている病院からわざわざ、僕達のいるタマサート大学へと駆けつけてくれたのである。本当に嬉しい限りだ。美味しいタイ料理をタイのライトなビールで流し込みながら、話にも花が咲く。
彼らの日本での思い出や、それぞれのこれからのこと。
こういう素敵な時間を共有出来る友人が、日本の外にもいるというのは本当に幸せなことだと思う。僕達も働き出すと、彼らと会うのはさらに難しくなるだろう。それでも、こういう友人達との時間を出来る限り大切にしていきたいと改めて感じた。
食事の後は、彼らが改めてキャンパスツアーをしてくれた。学生しか知らないキャンパスライフのTIPSを教えてくれたのである。彼らのアドバイスはブログに書けるものではないが、今後タマサート大学に留学する方がいらっしゃればコッソリお伝えするので、是非連絡してほしい。
Day11 アユタヤ旅行
打って変わって、今日はタマサート大学医学部に留学中の日本人学生仲間でアユタヤまで小旅行に出かけた。バンで大学から1時間程の距離のところにアユタヤは位置する。アユタヤと日本は古くからの繋がりがあり、旧アユタヤ日本人村という名所もあるくらいだ。かつて戦国時代ごろに浪人となった武士たちが傭兵として、この地域を支配していた王朝に雇われたことが始まりのようだ。この日本人コミュニティーはその後も拡大を続け、政治力を増していったが、その勢力の強大さゆえに権力者によって潰されてしまい、日本国の鎖国政策も相まって、力を失ってしまった。何も知らずに向かったアユタヤだったが、日本人との繋がりを発見することが出来非常に興味深かった。
それでは今回の小旅行の写真を何枚かご紹介しよう。
タイの寺院ではお参りする際に白いハスの蕾をお供えするのが慣例のようだ。
タイのような上座部仏教においては、自ら徳を積むことが求められる。その影響なのか、現地の方々もこの蓮の蕾を持って熱心に祈りを捧げる姿がみられた。
また、仏像にはお祈りをしながら金箔を貼り付けることで徳を重ねているようだ。
仏像もめちゃくちゃ大きく、神聖な空気に満ちていた。
こちらはアユタヤ王朝時代の遺跡群。
仏像も多くが破損している。
アユタヤ遺跡を「アンコールワットの劣化版」という方もいるようだが、少なくとも僕はそうは感じなかった。アンコールは石造りだが、こちらの遺跡はレンガ造りであった。14世紀から18世紀まで400年近く栄えたアユタヤ王朝は、東南アジアの要所として貿易で栄えたが、ビルマの侵略によりこれらの遺跡群を含めた多くの文化財が破壊されてしまい現在の形になったようだ。
赤いレンガと青い空、そして新緑が美しく調和する不思議な空間であった。
やはり、遺跡というのはその場所自体が持つ歴史という「物語」を知ることでより一層楽しむことができるのではないだろうか。
素敵な休日を過ごすことが出来て非常に満足なのだが、溜まりはじめた勉強・研究・就職関係の書類作成などのことを考えるとちょっぴり憂鬱な気分になってしまう。
明日は大学内にこもってこれらの雑務をなんとかやっつけたいものだ。大学内の自習室が快適過ぎる件についても明日お伝えしよう。
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