一部語尾の修正や加筆を行っていますが、トビタテの申請書類のものとほぼ同じです!
受入機関 :Thammasat University, School of Medicine(タイ)
Tulane University, School of Public Health and Tropical Medicine
留学期間 : 2016年5月~2016年7月
留学計画
1.予防医学を海外で学ぶ理由
健康を守るためには、病気になってから治療を開始するのではなく、病気にならないように予防を徹底することが重要だといわれています。もちろんすべての疾患から逃れることは不可能ですが、一度病気になってしまっても適切な治療を早期から開始することで、社会生活を維持することが出来る場合も多くあります。これも立派な予防なのです(専門用語では2次予防と言います。)。しかし実際には、多くの患者様が予防可能な病気に苦しんだり、何らかの理由で治療を継続することが出来ずに亡くなられたり、重大な障害を抱えていらっしゃいます。”なぜこの患者様をもっと早くに救うことが出来なかったのだろうか”、現場の医療スタッフは日々そんな悔しさを噛み締めながら働き続けているのです。予防が大切ということは多くの人が共有できる理念だと思います。それにも関わらず、予防医学に関する人材育成は日本ではあまり活発ではありません。そういったことから私は公衆衛生教育に定評のある米国への留学を希望するようなったのです。予防医学の専門家には疾患を多面的に捉える能力が求められるので、臨床医学と研究の双方を新興国と先進国という異なる環境で学ぶ事のできる計画をつくりました。
2.留学計画の概要
①タイ・タマサート大学医学部附属病院での臨床実習
新興国で現在問題となっている疾患を幅広く学ぶことを目的としています。新興国では、疾病構造が感染症から非感染性疾患へと急激に変化しており、今後地球規模で問題となるような医療問題に触れることが出来ると期待したためです。また、診療を通じて患者の生活背景や社会的背景を理解し、「健康な社会」の実現の為に真に探求すべき研究課題を設定し、今後の研究活動に活かしていきたいです。また、タイの医学教育においては、ハンズオンの教育が徹底されており、医学生といえども1人の医療スタッフとして日本の医学生とは比べ物にならないくらい積極的に医療に携わることが求められます。その分、多くのことが実践的に学べることから、臨床医としてのスキルアップにも繋がると考えました。
②米国・チュレーン公衆衛生熱帯医学大学院での研究
最先端の研究技術を学ぶことを目的とし、世界でもトップレベルの研究室で糖尿病の疫学研究を行うことを計画しています。現地で学んだ研究手法や知識は日本に持ち帰り、今後の研究活動にも活用していきたいです。また、将来は海外の大学院へ進学することも視野にいれており、必要とされる研究実績を築くだけでなく、進学を含めた研究者としてのキャリア形成を見据えたネットワークを構築することを目標としています。
3.コース選択の理由
留学経験は、将来における医療活動・研究活動・教育活動を通じて日本及び国際社会に還元されると想定しています。長期的には、人々の健康水準の向上や医療技術の向上が優秀な人材の安定的確保や産業界での新規事業の創生等に繋がることと考えており、日本の産業界にも貢献出ると考え、自然科学、複合・融合系人材コースを選択しました。
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